給湯器のウォーターハンマー現象とは
どんな現象?
給湯器が稼働している時に、普段とは聞き慣れない音が聞こえてくる場合はウォーターハンマー現象が起きている可能性があります。
初めて聞いた人もいるのではないでしょうか。
給湯器で起きるウォーターハンマー現象とは、稼働中にハンマーで金属を叩いたような音が鳴るトラブルです。
これは、配管内に通っている水が、蛇口を閉めた時に水が流れる圧力をうまく逃すことができなかったときに発生します。
配管内で急激に圧力が上がっている状態であるため、大きな衝撃を受けることになり、その衝撃が大きいほど給湯器の破損に繋がってしまうため注意が必要です。
ウォーターハンマー現象を放置すると破損だけでなく、センサーが故障する原因にもなります。
センサーに影響を与えてしまうと修理では対応できません。
本体の交換が必要になりますが、費用も高額になるため適切に対応することが大切です。
トラブルが起きた時は
ウォーターハンマー現象が起きた時の対応は、ゆっくりと蛇口を閉めることです。
そうすることで、急気に圧力が上がるのを防ぎ、衝撃を和らげることができます。
しかし、レバーで上げ下げをするタイプの蛇口は、ゆっくりと閉めることが難しいため、圧力の変化が大きくなりやすい傾向にあります。
また、水道の元栓を少しだけ絞るのも効果的な対応です。
元栓を完全に絞ると水の流れを止めてしまいますが、少しだけ絞ると流れる水の量が少なくなり、衝撃を抑えることができるのです。
他にも、水撃防止器や水撃低減器という装置を使用する方法もありますが、設置している給湯器の種類によって適切なものが異なるため注意してください。
装置を設置しても改善しない場合は、業者に依頼するしかありません。
このように、トラブルが起きた時の対応方法がありますが、異音が聞こえたら配管に大きな負担がかかる前に業者に相談をすることをお勧めします。
一度位であれば問題がありませんが、同じ場所で何度も繰り返し発生すると、破損して水漏れを引き起こす恐れがあります。
対応が遅れるほど本体の破損につながるため、最初からプロに相談をすると安心です。