給湯器に注意したい錆とは
給湯器付近のあるアルミが錆びてしまう理由
給湯器が設置されている付近にあるアルミのフェンスなどが錆てしまっているという人もいるのではないでしょうか。
特に、お風呂場近くの屋外にガス給湯器を設置していると、給湯器自体から排気ガスが出て、アルミが錆びたり塗膜が剥がれるなどの表面異常が発生することがあります。
アルミが錆びてしまう理由は、ガス給湯器の排ガスの成分に微量ながら硫黄酸化物や窒素酸化物が含まれていることがあるからです。
これらの酸化物が空気中や排ガスの水分と化学反応を引き起こし、亜硫酸や硫酸のような強い腐食性の酸を作ることがあります。
そして、その酸が塗膜表面に付着し、付着した状態が長期間経過すると塗膜自体を劣化させ、塗膜の下に侵入して金属腐食を起こしたり、アルミと化学反応を起こすことによって塗膜剥がれなどの表面異常を発生させるのです。
排気口近辺は長時間、長期間に渡って温度と湿度の高低が繰り返されるため、排気が直接当たるアルミでは錆の原因となる酸の濃縮や化学反応を促進させ、異常の発生を早めることがあります。
その為、給湯器近くにフェンスなどを設置する時は注意してください。
給湯器の内部は錆の影響を受けやすい
給湯器の近くのフェンス以外にも、給湯器の内部にある配管も錆の影響を受けやすい場所の一つです。
特に、赤錆は配管自体がどんどんもろくなり、赤錆が水に流れて減るに連れて、菅の壁が薄くなります。
そして、赤錆が菅の外側まで達すると穴があき、水が吹き出したり配管が折れます。
給湯器を稼働させている状態で配管が折れると、大きな水圧がそのまま吹き出し、部屋が水浸しになる可能性もあるでしょう。
また、赤錆が水に流されずに固まると、どんどん大きくなり錆こぶができます。
錆こぶが大きくなり配管の内部が狭くなると、詰まってしまう原因になったり、雑菌が繁殖する可能性があります。
赤水や錆水が出ている場合は、できるだけ早く交換をしましょう。
赤錆がボイラーのストレーナーなどに詰まると、給湯器を稼働させてもお湯が出なくなるなどのトラブルの原因になります。
給湯器の不具合や錆については、給湯器の専門業者に相談することをお勧めします。
被害に遭う前にできるだけ早く対処することが大切です。